看護師/ヘルスフードプランナー渡邊可奈子
野菜や果物を健康のために摂っている方も多いと思います。しかし、そんな野菜や果物も身体を温めるものと冷やすものがあるというのをご存じでしたか?夏が旬のものは暑さに対応するために身体を冷やす働きがあり、冬が旬のものは寒さを乗り越えるために身体を温める働きがあります。
同じ原理として熱帯地方の野菜や果物は身体を冷やす働きがあります。今や農業技術が発展し、1年中いろんな農作物がスーパーに並ぶので季節問わず手に入りますが、野菜や果物の旬にはちゃんと意味があります。 せっかく健康のためにと食べている野菜や果物が、実は身体を冷やして免疫を下げている可能性があります。
【対策】 ではいったい、どのような対策をしたら良いのでしょうか?上記3つのものを“全てやめなさい”と言えば確かにそうなのですが、しかしそれは無理と言うものです。特に食品添加物はとても多くの食品に含まれていますので、全て避けるのは困難を極めます。今の世の中添加物を全て排除することはほぼ不可能です。また、お酒が好きな人からアルコールを取り上げられたら楽しみが奪われますし、野菜や果物も好きなものを食べたい人も多いでしょう。そこで大切なのは、
・食べる、飲む回数を減らす
・質を変える
・摂るタイミングを変える
ということです。添加物に関してはコンビニ食やお惣菜、冷凍食品等に多く含まれますが、仕事が忙しいなど様々な理由でそれらを活用している人も多いと思います。それらを全てやめたら生活自体大変になりますよね。そこで“すべて排除する”のではなく、“減らす”の意識で食事を選んでみてはいかがでしょうか。例えば、食品表示を見て1つでも添加物が少ないものを選ぶ、今まで毎食コンビニ食や冷凍食品など買って食べていたのであれば1品は自分で作る、休日は自炊をする、など工夫してみる事が大切です。
いかがでしたか?免疫力を上げるためには身体を冷やさない事、対策などお伝えしてきましたが、大切な事はそれをいかに続けていくかです。 ご自身のライフスタイルに合わせてできることを無理のない方法で続けてみてください。特に、在宅勤務では、プライベートの時間が増えたと感じることも多いと思います。ぜひ、この機会に、あなたにとって無理のない範囲で、自炊の日を増やしてみるのもおすすめです。
アルコールに関しても回数や量を減らすのは大切な事です。それに加えてお酒の質を変える事でお酒に含まれる添加物を減らせ、結果より良くお酒を楽しめます)。
例えばビール。第2、第3のビールというのは低価格で流行っていますが、それらが安い理由はビールの原料である麦芽使用量を減らし、添加物や別の安いアルコールを入れているからです。同じ理由で日本酒も純米酒以外は添加物を加えてつくられており、
本醸造酒<<一般清酒<<合成酒
の順に添加物の量が増えます。ビールであれば発泡酒ではなく純粋なビールにする、日本酒であれば純米酒にする、などその他のお酒もできるだけ原材料がシンプルなもの選ぶことをお勧めします。 これまでだったら、夜は「会社の人と今日も飲み会!」なんてことも多かったかもしれませんが、在宅勤務になってからは、そういう機会はめっきり減ったのではないかと思います。外食代が浮いた分、たくさん飲むより質の良いお酒をご自宅でゆっくり飲むという楽しみ方に変えてみてはいかがでしょうか。
冬の寒い時期、特に野菜や果物は熱帯地方のものを避け、旬の食材を選ぶようにしましょう。旬の食材は栄養価が高いのでさらに免疫力アップにつながります。とはいっても、アボカド、トマト、じゃがいも、バナナなど熱帯地方の野菜や果物もたまには食べたくなりますよね。
どうしても食べたい時は朝食で摂る事を避け、昼食か夕食に摂るのが良いでしょう。朝は一番体温が低く、身体を温める時間帯です。身体を冷やす食材は避けて温めるものを摂るようにしましょう。そして、食べ方としてはサラダなどの生野菜は身体を冷やすので、火を通した温野菜や味噌汁などがよいでしょう。
以上、免疫力を上げるためには、身体を冷やしてしまうものである
“食品添加物” “アルコール” “熱帯原産の野菜・果物”
の『回数を減らす』『質を変える』『摂るタイミングを変える』食事の工夫をしてみてください。食事は毎日のことだからこそ、ちょっとした意識の変化で身体を健康に変えていくことができます。できるところからぜひ実践してみてくださいね。
オールライフケア合同会社 提携パートナー
看護師/ヘルスフードプランナー 渡邊可奈子