サウンドヒーリングセラピスト 禰覇裕美子
前回は、自然の音で癒しの空間を作る、というリラックスするための方法をお伝えしました。今回はもう一つのリラックス法と、脳疲労の回復について見ていきましょう。
自分の好きな音楽を聴いてゆったりとリラックスする人は多いでしょう。
リラックス効果をより高め、積極的に心身の回復力を促すために聴く曲は、感情を揺さぶるタイプのものより、もっと深いところに響く、繰り返し聴いても飽きない曲を選ぶことが大切です。
ゆったりとしたテンポで心地良いと感じる曲。
心が落ち着き穏やかな気持ちになれる曲。
聴いていると心が暖かくなるような曲。
このような曲を自分の感性で探してみましょう。
人はリラックス状態の時や心地良いと感じた時、セロトニンなどの幸せホルモンが分泌され、自律神経や代謝機能などが活性化されていきます。目を閉じ、ゆっくり呼吸をしながら聴いてみてください。
このように私たちにとって快適と感じる音を活用することは、積極的にリラクゼーションするための簡単で有効的な方法となっています。
脳疲労とは、文字通り脳が疲れて正常に機能しなくなったり、脳に炎症(活性酸素)を蓄積させてしまう状態をいいます。
●脳疲労度をチェック
「飽きる」「眠くなる」というのは、脳が疲れてきたサインです。
そのようなサインを早めに感じ取り改善することで判断ミスの回避や作業効率を向上させることができます。飽きたり眠くなったら休息したり違う作業に取り掛かるとよいでしょう。
睡眠中には昼間疲弊した脳細胞の修復等がおこなわれるため、良質な睡眠をとることは脳疲労を回復させる一つのポイントになります。
・就寝1時間~2時間前にぬるめのお湯で入浴
・就寝3時間前に夕食をすませる
・リラックスできる音楽を聴く
・就寝前のスマホやPCの使用は控える
上記のような行動を習慣にし、質の良い睡眠をとれる環境を整えましょう。
自分の好きな音楽を聴くこともリラックス効果に繋がりますが、感情を揺さぶるものより、深いところに響く落ち着いたものを選ぶのがポイントですね。
また、脳疲労を回復させる方法もいくつかお伝えしました。次回は脳疲労回復の続きをお伝えしますね。
ドコサヘキサエン酸(青魚)、ホスファチジルセリン(大豆等)、α-リノレン酸(クルミ、ナッツ類)、カカオ、クルクミン、シルクペプチド、などは脳の健康に作用する食材ですので、意識して摂るようにしましょう。
言語社会に生きる私たちの脳は論理力、分析力といった「左脳優位」になりがちです。
自然の音は左脳を休ませ、イメージ力や発想力などを司る右脳を適度に活性化させる働きが高く、右脳左脳のバランスを取り、脳疲労の改善といった効果も期待できます。
息を吸う時には交感神経が優位となり、息を吐く時には副交感神経が優位となります。ゆっくりとした呼吸をすることによりリラックス状態を生みだしやすくなります。
いかがでしたか?毎日の生活の中でいかにして「力を抜く」時間を捻出するかが仕事のパフォーマンスを上げる鍵となります。
快適と感じる音をゆっくり呼吸しながら聴くことで心身共にリラックスし、脳疲労の回復も期待できるでしょう。好きな音楽や自然の音を上手に活用し、明日への活力をぜひ養ってくださいね。
オールライフケア合同会社 提携パートナー
サウンドヒーリングセラピスト 禰覇 裕美子