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キャリアコンサルタント 和氣 洋行

② 環境の変化に打ち勝つ「しなやかな心」を鍛えるには

    ①ですが、物事は捉え方によってチャンスとなる、ABCDE理論についてお伝えしました。

    今回は私の実体験や違う角度からレジリエンスの鍛え方を見ていきましょう。

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    お世話になった古い部署に別れを告げ、新しい部署に配属になってからの5年間というもの、午前中は上司からコンコンと説教をされるという毎日。午前中は立ちっぱなし、と言う事も珍しくありませんでした。
    異動前の部署では仕事ぶりが評価されていた事もあり、毎日説教されるという目の前の出来事に対しネガティブに受け止め、挫けそうになる毎日でした。

    ですがある時、アルバート・エリスの書籍「現実は厳しい。でも幸せにはなれる」を読み、その考え方に触れ腑に落ちる事で「肯定的」な思考パターンを生み出せるようになったのです。
    その結果、厳しい状況にも負けることなく、前向きに物事に取り組めるようになりました。今となってはその時期の出来事も「貴重な体験」です。

    この体験があってから多少の事では動じなくなり、プラス思考になれました。
    目の前の状況は、自分の考え方一つで良いものにも悪いものにもなります。
    「ABCDE理論」を活用して、思考のパターンを「否定的」から「肯定的」に変えていきましょう

    2、私は出来ると言う自信を持つ(自己効力感)

    自己効力感とは、カナダの心理学者であるアルバート・バンデューラが提唱した概念です。「自分の能力を信じる気持ち」といった意味になります。

    「できそうだ!」「きっとうまくいく」「自分ならやれる」と思える感情です。

    それらがあるのが、自己効力感が高いという状態です。

    反対に、自己効力感が低い人は「自分はきっとうまくできない」「どうせまた失敗する」と考えてしまいます。

    因みに、自己効力感の高い人の特徴は以下の通りです。

    ・困難なミッションに自分から挑戦する
    ・ミスをしても落ち込み過ぎない
    ・「出来ない」と諦めない
    ・成功体験を重ねている
    ・自分を成長させたい、と言う思いが強い

    自己効力感の高い状態を維持する事で、困難なミッションに対して前向きになれ、高いレジリエンスを持つことが出来ます。
    自己効力感を高める方法として有効なのは「モデリング」です。

    モデリングは自分が真似たいと思うロールモデル(お手本)を立て真似る事で、その人と同じ結果を出す、と言うもの。

    この「ロールモデル」は身近な人が良いとされます。
    またまた私の実体験を紹介しましょう。

    私の場合、お手本としたのは営業職時代の上司です。こちらの上司の特徴は「徹底して明るい」事。困難な状況にも自分で飛び込んでいき、馬力で解決するタイプでした。
    私はその「明るさ」を真似たいと思い、困難な事にも進んで飛び込みました。

    しばらく続けていると…

    「上司と似て来たね!」
    「熱量があるね!」

    とお褒めの言葉を頂くようになりました。そうなると「プラスのスパイラル」になります。

    何事も明るく、大きな困難にも進んで飛び込めるようになり「自分ならできる」という感覚を持つことが出来るようになりました。
    身近な「こんな人になりたい」を決め、マネをすると言うシンプルなものですので、是非試してみてくださいね。

    如何でしょうか?レジリエンスを高める事は、冒頭でふれた「新しい職場」や「新しい環境」を力強く生き抜くために必要なチカラのひとつです。
    そして、これからのVUCA時代(環境が目まぐるしく変化し、予測できない状態)や労働人口が益々減少し続ける日本を、しなやかに生き抜くために必要な素養と考えられるでしょう。

    今回の記事が、あなたのレジリエンス向上にお役に立てれば幸いです。


    オールライフケア合同会社 提携パートナー
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