理学療法士 杉山 京介
あなたは健康について、一度は考えたことがありますか?
ビジネスの最前線で活躍されるあなたは、普段仕事で忙しく、もしかしたら、「今まで考えたことない」「そもそもなぜ気をつけたほうがいいのかわからない」 「何からやればいいの?」など、考える機会があまりなかったかもしれません。
しかし、最近では新型コロナウイルスの蔓延に伴い、 感染予防、在宅勤務での運動不足という観点から「予防」「健康」という言葉をよく聞くようになりました。
このような背景から健康に対しての関心が高まってきていると感じています。
2020年9月、明治安田生命が実施したアンケートによると、コロナ禍の影響を受けた健康に対する意識のうち「健康になった」と実感している人は、約2人に1人(48.1%)との結果が出ており、健康に意識が向いていることがわかります。
また、この機会に食生活や運動習慣の改善に取り組む人が増えたと言えるでしょう。
一方で、健康寿命の理想と現実について 「現実の健康寿命(74.81歳)」と「理想の健康寿命(81.50歳)」との差は「6.69歳」と、もっと健康で長生きしたいといった回答が見受けられたのも事実です。
ここで着目すべきところは、なぜその差が約6年も乖離してしまうのか?という点です。
この点を踏まえたうえで、今回この記事を読んでいるあなたが 少しでも健康に対する意識が変化し、もっと違った視点を持つことで、前述した現実と理想の健康寿命の差が縮まれば幸いです。
では、そもそも健康とはなんでしょうか?
私の個人的な考えでは「健康とは1度きりの人生を楽しむために必要不可欠なもの」であると捉えています。
ここで、日本のある実業家さんの印象的な言葉を紹介しましょう。それは「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」というものです。 他にも、「健康を失うと、1億円の資産を失うことと同じ」など、健康がどれほど重要で価値あるものであるか?わかりますよね。
理想と現実の健康寿命についても差がありました。
一方で、世界保健機関が提唱する代表的な定義は次のようなものになります。
「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか虚弱でないということではない」
この定義から言えることは、単に身体的に健康というだけでは真の健康とは言えず、 他の要素である精神的、社会的な健康も必要である、ということです。
例えば、このような場合はいかがでしょうか。
◯仕事はやりがいがあるけれど、いつも身体的・精神的に疲れている
〇身体的には元気で健康ではあるけど、プライベートで趣味を一緒に楽しむ友人がいない。
〇趣味やプライベートを楽しむだけの社会的、経済的余裕はあるけど、身体的健康ではない。
このような場合、1つが健康だとしても、本当の意味で健康と言えるでしょうか。 私は十分に満ち足りていないのではないかと感じています。
特に今現在はオンライン化が急速に進み、身体的にも精神的にも不安定になりやすい傾向にもあると言えるでしょう。
しかし、心と身体は深く繋がっています。
身体が健康になると、それに連動して心も自然と健康になっていきます。
そこで、先程お話した「真の健康」を叶えるための最初のステップとして、ここでは主に身体的健康について、お話していきます。
身体のお困りごとや悩みは、どなたにもあるかと思います。もしかしたら今はなくても将来的には何かしらの問題を抱える可能性もあるでしょう。
そのために、今取り組むことをお勧めするのが「生活習慣の見直し」です。
今ある身体の問題は、なぜ起きているのか?というとほとんどの原因が生活習慣にあります。
言い換えると、生活習慣を見直すことで防げる不調はあるということです。
一つ例に出しますと、肩こりです。肩こりの原因は、何があるでしょうか?
今回はここまで。次回は気になる肩こりの原因について見ていきましょう。
オールライフケア合同会社 提携パートナー
理学療法士 杉山 京介